あゆゆうです☆
本記事では、中小企業診断士1次試験の科目である、経済学・経済政策の勉強方法について説明します☆
下記リンクから過去問採点サービスの入口があります
一次試験学習の方もぜひご活用ください!!!
↓↓↓こちらに中小企業診断士試験関連のブログがまとめられています
- 読者様の疑問
- ポイント
- 筆者のプロフィール
- 一次試験の成績
- Youtube チャンネル
- おすすめ関連記事
- 経済学・経済政策の科目設置目的
- 科目の試験時間と配点
- 難しい・難易度は?
- 勉強時間
- 勉強法
- 経済学・経済政策が苦手な人が持つ悩み・さっぱり分からない
- グラフと数式の基本的な関係
- 需要曲線と需要の価格弾力性の基本知識
- 供給曲線とは
- おすすめテキスト・参考書
- まとめ
読者様の疑問
- 今まで見たこともない経済学を働きながら独学でどのようにするの?
- 計算苦手だけど大丈夫?
- 数式ばかりで難しい?
- 限界収入とか限界費用の限界って何??
- 経済学そのものがさっぱり分からない
ポイント
- 経済学の知識は最小限で覚える。丸暗記しない事
- 数式も丸暗記せず、数学の知識で数式の意味を理解する事
- グラフの意味を覚える事
- グラフの意味を覚える時は、自分で実際に手で書く事
- グラフと数式をリンクさせる事
- 頻出問題があるので、覚えるくらい学習する事
筆者のプロフィール
あゆゆう
- R3年度中小企業診断士試験を、450時間学習で働きながら独学ストレート合格
- 内訳は一次試験は325時間で突破、二次筆記試験は100時間、口述試験25時間
- コンサル会社勤務のキャリアウーマン
- 経済学・経済政策の学習時間は、62時間
一次試験の成績
一次試験の得点は
得点A:経済学・経済政策 80点
得点B:財務・会計 64点
得点C:企業経営理論 79点
得点D:運営管理(オペレーション・マネジメント) 70点
得点E:経営法務 52点
得点F:経営情報システム 64点
得点G:中小企業経営・中小企業政策 56点
となります。
Youtube チャンネル
中小企業診断士試験に関する動画を作ってます
経済学の語呂合わせの歌も作ってます(^^♪
おすすめ関連記事
勉強方法
科目別過去問解説
経済学・経済政策の科目設置目的
企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。また、経営戦略やマーケティング活動の成果を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要である。このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策について、以下の内容を中心に知識を判定する。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/r03/r03_1ji_annai.pdf
令和3年度中小企業診断士第1次試験案内・申込書
上記が科目設置目的となります。経済学・経済政策の科目では大きく分けて、2つ。
マクロ経済
マクロ経済学(マクロけいざいがく、英: macroeconomics)は、経済学の一種で、個別の経済活動を集計した一国経済全体に着目するものである。巨視経済学あるいは巨視的経済学とも訳される。
私流のマクロ経済の解釈は、マクロの文字通り大きいもの。大きい小さいの粒度は国レベル。例えば、
- 失業率、労働者関係
- 国内全体の物価水準
- 所得水準
- etc.
ミクロ経済
ミクロ経済学(ミクロけいざいがく、英: microeconomics)は、消費者(家計)、生産者(企業)が経済的な取引を行う市場をその分析対象とし、資源配分について研究する経済学の分野である。最小単位の経済主体の行動から経済を分析するためミクロ経済学と呼ばれる。微視経済学あるいは微視的経済学とも訳される。
私流のミクロ経済の解釈は、ミクロの文字通り小さいもの。大きい小さいの粒度はある一つの商品や、市場レベル。例えば、
- ある商品の価格、需要+供給量
- 自由競争ではなく、独占市場における、価格、需要+供給量
- ある商品群における、消費者の予算制約
- etc.
科目の試験時間と配点
経済学・経済政策は例年、試験一日目の、一番最初の科目となります。
合格点は60点。
例年25問の構成で、一問4点。つまり、15問以上が60点となり合格となります。
難しい・難易度は?
経済学・経済政策の過去の合格率を見ると、
例年20%台の傾向で安定的に高い合格率で推移しています。
令和3年度の合格率は21.1%でした。
合格率だけで考えると、そこまで難易度は高くないです。
ただし、1問あたりの配点が4点と高く、
一つのミスが大きく影響を与えます。
なので、確実に点数をとれるように
解答プロセスを学んでいく必要があります。
勉強時間
経済学・経済政策の勉強時間
は 約180時間 と言われています。
私は合計で62時間でした。
下図が、月別の勉強時間となります。
経済学・経済政策は2月から勉強を開始しました。
実質7か月で62時間勉強したため、
月あたりの勉強時間は8.9時間となります。
経済学・経済政策は2次試験とは全く関連性がありません。
ですので、勉強の優先度は低いですが、
内容自体は、数学から離れていると、苦手意識が高まる
と思います。
勉強法としては、解答のプロセスを理解することが大事です。
勉強法
ひたすら、過去問を解きまくりました。
過去問マスターは5周くらいです。
歩きながら、スマホでユーチューブの動画を聴き流し
勉強しました。
問題をシャドーイングすると、脳内に記憶されます。
歩いている時間も勿体ないので、勉強します。
下記がおすすめ動画です。
経済学・経済政策が苦手な人が持つ悩み・さっぱり分からない
- 数式が嫌い(´;ω;`)ウゥゥ
- グラフも嫌い( ノД`)シクシク…
- 限界収入とか言葉の意味がよく分からない(´;ω;`)ウッ…
上記のようなお悩みを持っていませんか??
私が経済学・経済政策を勉強始めて感じたことが上記の3点でした。
①と②について、実際の試験問題(R3年度)について、分析してみました。
問題の種類別として、「グラフ」、「数式」、「暗記系」、「時制問題」
と、私流に分けてみました。
「グラフ」はグラフが問題文にでてきたもの。ただし、時制問題(横軸が時間軸)のものは除く
「数式」は数式が問題文にでてきたもの。
「暗記系」は文章のみででてきたもの。
「時制問題」は横軸が時間軸で、時代の流れを読み取るもの。
問題数を分析すると、グラフが44%、数式が32%と合計で、76%となります。つまり、グラフと数式問題をすべて解ければ76点取れ、逆に、それを全て落としてしまうと24点となり、足切りになってしまいます。
ですので、
グラフと数式に関する理解は必須だと考えています
暗記力に自信がある方はここで紹介する方法は、不要だと思いますが、私自身暗記が苦手なため、
まず初めに、グラフと数式を紐づけて理解し
そのあとに経済の中身について、軽く勉強しました。
ですので、あんまり経済の言葉とかは覚えていないです(笑)
- 「限界」収入など、限界ってどういう意味?なぜ限界??
- MCとか、アルファベットでてくるけど覚えられない。
- 需要の価格弾力性とか、言葉はわかるけど、意味と数式が覚えられない。
などなど、
覚えきれなかったです。
ここで私は
中小企業診断士試験の経済学・経済政策は数式・グラフと経済知識、どちらか一個でもわかると、点数をとれるのでは?
という仮説を立てました。
私流としては、数式・グラフから覚える勉強方法をとっていますので、こちらを紹介していきます☆
グラフと数式の基本的な関係
・y=ax+b
中学生で初めて習うと思いますが、基本的な知識ですので、これだけは覚えていて欲しいです。経済学・経済政策でもでてきます。
- aはグラフの傾きです。定数です。xの値により、変化しません。
- bはグラフの切片です。定数です。xの値により、変化しません
- xは横軸の変数です。
- yは縦軸です。
つまり、y=ax+bは、xに何か数字を入れると、yという値になる。
という意味です。
需要曲線と需要の価格弾力性の基本知識
上図のグラフは需要曲線についてです。
需要曲線が右下がりである解釈
需要曲線は右下がりになります。
私流の解釈では、
同じ商品を買う場合、価格が高いと、需要は減ります。価格が低いと需要は増える。
例:スーパーに買い物に行ったとき、
①みかんを見て、先週200円だったのが、100円になっていた。二袋買おう。
②ほうれん草をみて、A県産が200円、B県産が100円。同じに見えるからB県産を買おう。
イメージ湧いてきますよね。
傾きについて
一次関数の傾きaは、
yの増加量/xの増加量
と定義されます。
需要曲線をみてみます。
xを増加させると、yが減少します。
例 xの増加量=1、yの増加量=-3 とすると、
傾きaは-3となります。
ここで、
xの増加量をΔx
yの増加量をΔy
と表記されることが多いです。
Δはギリシャ文字で、アルファベットのdを意味する。
英語のdefferenceからきて
増加量をΔと表記するみたいです。
(´;ω;`)ウッ…よくわからなくなってきました。
需要供給曲線では
傾きの大きさが
がキーになってきます。
この傾きの大きさを
需要の価格弾力性
と呼びます。
需要の価格弾力性=
-需要の変化率/価格の変化率
数式の覚え方は、
「需要の」は分子に、「価格」弾力性は分母に来ます。
ここで、覚えにくいところは、y=ax+bの傾きの大きさと、需要の価格弾力性の大きさの数式が逆数になるところです。グラフを見ると、
価格が縦軸のy、需要が横軸のxとなっていますね。
つまり、
- 需要の価格弾力性が低い場合、需要曲線の傾きが急になります。
- 需要の価格弾力性が高い場合、需要曲線の傾きが緩やかになります。
実際に過去問を見てみます。
H25年過去問実践
間違えを探します。
私流ですが、間違え探しは消去法で考えます。
ア:
前半説明部は、Δx/Δpは分子が数量軸、分母が価格軸。
ここで、
Δは変化量を意味します。
後半部を数式化すると、OD/AC。ODは数量軸、ACは価格軸。
軸の整合性はとれています。
前半部を言語化すると、xの変化量/pの変化量
△ACKで考えると、
後半部を言語化すると、ODはxのOからみた変化量、ACはAからみたpの変化量
よって正解。
イ:
前半部は、K点におけるp/xを言い換えると、k(x,p)とすると、p=OC、x=ODである。
後半部の記述と正しいので、正解。
ウ:
需要の価格弾力性の定義は、
-需要の変化率/価格の変化率
である。
需要の変化率=Δx/x、価格の変化率=Δp/p
となるため、(Δは変化量を示し、x,pはK点での値である。)
需要の価格弾力性は、
-(Δx/Δp) × (p/x)
となる。
これは設問ア×設問イとなる。
OD/AC × OC/OD
=OC/AC
あれ?解答ウの記述と違います。一応保留で、エについてみてみます。
エ:
設問をみてみると、点Lは線分ABの中点である。
L(M,p1)とすると
Δx/Δp
=OM/(A-p1)=M/(A-p1)
p/x=p1/M
需要の価格弾力性は
(Δx/Δp) × (p/x)
=M/(A-p1) × p1/M=p1/(A-p1)・・・①
ここで、Lは線分ABの中点であるため、
p1=1/2Aとなり、
A-p1=1/2A・・・②
となる。
よって、①に②を代入すると、
①=p1/(A-p1)=(1/2A) ×(1/2A)=1となり、
エは100%間違え。
ウはよくわからない、エは100%間違えなので、試験の解き方としては、エを解答マークします。
ウの解説:
Δx/Δpを
△ACKではなく、
△KDBで考えると、
Δx/Δp=BD/KD=BD/OC
よって、
BD/OC × OC/OD
=BD/OD
よって、ウは正解となる。
供給曲線とは
・財やサービスの供給側の目線の、価格と数量の関係性である。
・右上がりのグラフになる。
供給曲線は、財やサービスの供給側の目線の、価格と数量の関係性であるが、右上がりのグラフとなる。
理由は、供給側としては、価格が上がれば上がるほど、利益が増えるため、供給量を増やしたいためである。
では、価格はどのように決まるか?
それは、需要曲線と供給曲線の交点の価格に収束していきます。
需要曲線と供給曲線を同時にプロットした図を
需要供給曲線と呼びます
需要供給曲線
需要曲線と供給曲線をプロットしたグラフを需要供給曲線と言います☆
その需要曲線と供給曲線との交点を均衡価格と言います。
均衡価格とは、文字通り、需要と供給の均衡が保たれた価格のことです。
では、均衡価格より価格が上下した場合どうなるか?
均衡価格より高い価格のことを、超過供給価格
均衡価格より低い価格のことを、超過需要価格
と言います。
均衡価格より価格が上がったとすると、供給側目線とすれば、財やサービスをたくさん供給したくなります。一方で、需要者側の目線をみると、価格が上がったので、予算制約等により、購買意欲が下がり、需要が減っていきます。
逆に、
均衡価格より価格が下がったとすると、需要側目線では、予算に余裕がでる等の理由により、購買意欲が上がり、需要が増えます。一方で、供給目線をみると、価格が下がり、財やサービスを売る魅力がさがったり、固定費を賄えなくなることから、供給を減らしていきます。
以上より、需要供給曲線の交点に価格が収束していく、法則が、需要と供給の法則となります。
では、均衡価格は変化しないのか?
という疑問に答えます。
均衡価格の変化要因
均衡価格の変化要因は、
- 需要曲線や供給曲線が、左もしくは右にシフトするとき
- 需要曲線や供給曲線の傾きが、急になるもしくは緩やかになるとき
です☆
図は、供給曲線が右にシフトしたものとなります。
均衡価格はP0'に減少します。
図は供給曲線の傾きが緩やかになったものとなります。
この場合も同様に均衡価格が減少します。
需要曲線と供給曲線、共通的に言えることは、
- 需要や供給に対してポジティブなことが起きたことにより、傾きが緩やかになったり、右へのシフトが生じます。
- 需要や供給に対してネガティブなことが起きたことにより、傾きが急になったり、左へのシフトが生じます。
1.の具体例といたしまして、
供給曲線の変化は、技術の進歩、原材料価格の低下等
(→均衡価格の低下要因)
需要曲線の変化は、所得の増加、インバウンド客の増加等による買い手の増加等
(→均衡価格の増加要因)
があります。
2.の具体例といたしまして、
供給曲線の変化は、原材料価格の高騰等
(→均衡価格の増加要因)
需要曲線の変化は、所得の低下、買い手の減少等
(→均衡価格の低下要因)
があげられます。
文字で覚えるとたくさんのパターンを覚えなければなりませんが、
私流の覚え方は
実際にグラフを書いてみる
これにつきます。
グラフの傾きの変化や、グラフがシフトすると、均衡価格がどのように変化するか。
確認してみると、定着してきます。
だまされたと思ってやってみてください☆
H28年度過去問
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/1ji2016/a1ji2016.pdf
解説
ア:価格が引き上げたときは、同一直線上であるため、点Cに移動するので×
イ:買い手の心理的変化により、需要曲線はシフトする。抑制が必要と言われるので、需要は減る(経済的にはネガティブ。)。よって、〇
ウ:所得が増加すると、需要曲線は右にシフトするので、×
エ:所得が増加すると、需要曲線は右にシフトするので、×
おすすめテキスト・参考書
下記におすすめテキスト・参考書を掲載します☆
まとめ
経済学・経済政策は、2次試験との関連性は低く
優先順位も低いですが、
数学に慣れていないと難しいです。
早めに手をつけて、慣れておくことをおすすめします。
今回の記事は以上です。
エイ、エイ、オーーー!!ガンバリマッシュ!୧(๑•̀⌄•́๑)૭✧